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第11章 2000年11月、サンフランシスコ−ポートバヤタ

8月に娘が生まれ,翌年2月父が亡くなった。命のバトンタッチだ。

9月11日に戦争が始まる。11月に私は3度目、妻は2度目、娘は初めて、メキシコへ向けての航海を始める。

風に恵まれずに船は霧の中をゆっくり進む。国境を越え、エンセナダに入港するとなんと日の丸を付けたヨットが2艘いる。ササラ、ノアールとフライング、札幌と函館から来た船だ。その夜は皆で飲む。次の朝、2艘の船は南に向け出て行った。しばらくするとまた日の丸を付けた船が入って来るではないか。和歌山から来た花。うわさでは家族4人で航海している別の日本の船もいるようだ。今年は日本からの船が多い。

マグダレナ・ベイに入る。ここは2度目、魚、貝、海老、蛸とにかく豊富だが、鯨はまだ来ていない。テキーラがなくなったので出航する。

カボ、サンルーカスをかわしラパスに向かうが、再び北風の強風に阻まれ、船を楽に走らせる。着いた所は、ポートバヤタ。その湾の入り口にあるラクルースと言う小さな村の沖に錨をいれる。

海が汚い、コーヒーのようだ。今年の赤潮は特にひどいそうだ。黒潮だ。私なりの仮説だが、東アジアの有機物を含んだ廃液が黒潮に乗りアラスカ沖、カリフォルニアを通る。この頃は、水温が低い。水温が上がるこの辺りで一気にプランクトンが増殖して赤潮になる。メキシコの海を殺すのは、北太平洋沿岸の国々だ。

幸い、一週間程できれいな海が戻って来た。
   
沖にいるフリームーンから見たマグダレナ・ベイ
沖にいるフリームーンから見たマグダレナ・ベイ

マグベイの子供達と安海
マグベイの子供達と安海

グベイの漁師からもらったロブスター
マグベイの漁師からもらったロブスター

 
 
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